2011年6月12日日曜日

為替週間見通し:オプション・トリガーへの売り仕掛けを警戒、米国の景況感に注視


6月11日(土)14時15分配信 フィスコ

■米国のソブリン・リスクと景況感悪化
ドル・円は、79円70銭から80円47銭で推移した。格付け会社フィッチ・レーティングスが米連邦債務の上限が8月2日までに引き上げられなければ、米国債の長期信用 格付け「トリプルA」を格下げ方向で見直すと発表したこと、バーナンキFRB議長が、米国経済成長は減速しており緩和的な金融政策を継続する必要があると発言したことで、79円70銭まで下落した。しかしながら、米国4月の貿易赤字が減少したことで80円47銭まで反発した。

■米国の景気動向を見極める
今後のドル・円は、米国のインフレ率、個人消費動向、企業景況感を見極めつつ、円高サイドのオプション・トリガーへの売り仕掛けに警戒する展開が予想される。

【米国の経済指標】
今後は、米国のインフレ率(生産者物価指数、消費者物価指数)、個人の景況感(小売売上高、ミシガン大消費者信頼感指数、景気先行指数)、企業の景況感(鉱工業生産、設備稼働率)、住宅指標(住宅着工件数、住宅着工許可件数)などが発表される。6月末での量的緩和第2弾(QE2)の終了を控え、次週の連邦公開市場委員会(FOMC)(6月21-22日)に向けた量的金融緩和の出口戦略を見極めることになる。

【本邦勢の円高ヘッジの動き】
ドル・円相場が80円を割り込んでも、日銀による円売り介入が実施されないことから、本邦機関投資家や本邦輸出企業による円高トレンドをヘッジする動きが強まりつつある。日銀による円売り介入の有無も要注意となる。

【オプション・トリガーへの売り仕掛け】
ドル・円の79円や78円には、大口のオプション・トリガーが控えており、米国の景況感悪化、米国のソブリン・リスク、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和第3弾観測などを背景に、売り仕掛けの可能性が高まりつつある。

主な予定は、13日(月):(日)4月機械受注、日銀金融政策決定会合(14日迄)、14日(火):(日)4-6月期法人企業景気予測調査、日銀政策金利発表、白川日銀総裁会見、(中)5月鉱工業生産、5月小売売上高、5月消費者物価指数、5月生産者物価指数、(米)5月小売売上高、5月生産者物価指数、15日(水):(日)6月日銀金融経済月報、(米)5月消費者物価指数、6月NY連銀製造業景気指数、4月対米証券投資、5月鉱工業生産・設備稼働率、6月米住宅建設業者姿勢(NHBA)、16日(木):(米)1-3月期経常収支、5月住宅着工件数・住宅着工許可件数、6月フィラデルフィア連銀業況指数、17日(金):(日)日銀金融政策決定会合議事要旨(5/19-20)、
(米)6月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、5月景気先行指数。

[予想レンジ]
ドル・円79円00銭-83円00銭


《YT》
株式会社フィスコ