2011年4月7日木曜日

2月25日─3月29日の為替介入額は6925億円、ほぼ予想通り


[東京 31日 ロイター] 

 財務省は31日、2011年2月25日から3月29日までの外国為替平衡操作額(介入額)が6925億円だったと発表した。介入実施は、2010年9月15日以来、半年ぶり。
23日に発表された日銀の「当座預金増減と金融調節(確報)」からは、18日の円売り介入の規模は6600億円程度だったと推計されており、市場では「ほぼ予想通りの規模だった」(三菱東京UFJ銀行アナリスト、井野鉄兵氏)と受け止められている。
井野氏は、今回の介入が少ない金額で効率的に行われたと評価しており、1)介入開始と同時に野田財務相が介入を公表したことでアナウンスメント効果が働いた、2)主要7カ国(G7)を巻き込んだ協調介入だったことでインパクトが大きかった──の2点を指摘。「9月に実施した2兆円を超える規模の介入に比べて規模が小さかったことで、市場には財務省が追加介入に向けた余力を残しているとの警戒感が働く」(井野氏)ことが、その後もドル/円をサポートしているとみている。
3月11日の東日本大震災後に円のリパトリエーション(本国への資金還流)観測が浮上し円高圧力がかかるなか、3月17日早朝にドル/円は突然76.25円まで急落し、史上最安値を更新した。これを受けて、G7の財務相・中央銀行総裁は電話会議でG7による円売りの協調介入で合意。野田財務相は18日午前9時からドル買い/円売り介入を実施したことを明らかにした。その後、海外時間にかけてG7各国の中銀が相次いで介入を実施している。
17日の段階から18日のG7財務相・中央銀行総裁会議で協調介入が決まるとの期待感が広がっていたことで、ドル/円は17日のうちに一時79円半ばまで3円以上戻し、18日の介入を受けてさらに82.00円まで上昇した。その後は、介入警戒感がドル/円の下値を支え、さらに利上げレースでの欧米に対する出遅れ感も響いて31日までに一時83.22円まで上昇。介入前の直近高値(3月11日の震災時につけた83.30円)に迫る局面もあった。
野田財務相が明らかにした3月の介入は18日だけで、市場でも介入は1回だけだったとみる声が多い。
(ロイターニュース 松平陽子 編集:佐々木美和)