2011年4月9日土曜日

来週4月11日~4月15日のドル円予想


来週の東京外国為替市場見通し=米企業の決算発表本格化でリスク選好続くか注視、米国株安なら円買い

4月8日(金)18時43分配信 モーニングスター
予想レンジ:1ドル=83円98銭-85円93銭

11日からの週は、米国株式の動向が最注目。来週は米主要企業の決算発表が本格化する。11日にアルコア、13日にJPモルガン・チェース、15日にバンク・オブ・アメリカが決算を発表する。「米国株式は楽観ムードのなかで買われてきただけに、業績見通しの引き下げなどで調整する展開を警戒している」(大手金融機関)との見方があった。米国株式が調整色を強めれば投資家のリスク回避目的の円買いが進むと予想する。15日に発表される中国の1-3月期実質GDP(国内総生産)と3月経済指標も見逃せない。一連の指標が市場予想より下ブレすれば、投資家のリスク許容度低下で円が買われるとみる。

また、11日にはハト派の重鎮として知られるFRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン副議長が講演する予定。イエレン副議長のハト派的な発言が材料視されてFRBの出口戦略への期待が後退すれば、ドル売りが優勢となろう。

米11年度予算案の協議をめぐる動向も注目したい。暫定予算の期限切れが8日に迫っており、歳出削減規模などで対立する与野党が暫定予算の延長について合意できない場合、米政府機関の一部が閉鎖に追い込まれる可能性がある。市場の一部では、政府機関の閉鎖が長期間続くとの見方が強まればドル売り材料になるとみる向きがある。ただ、「国民生活に多大な影響が及ぶため、与野党は政府機関の閉鎖を回避する方法を模索するだろう」(同)との声も聞かれた。

ユーロの値動きも重要。米系銀行では、「金利先高観からユーロ買いが続くとみられる。ユーロ・ドルの上昇トレンドが反転する材料が見当たらない」と話した。原油価格のさらなる上昇などでユーロ・ドルが一段高となれば、ドル・円の上値は抑えられるだろう。

もっとも、ドル・円の下値は限定的となることも想定される。日銀が一段の金融緩和に踏み切る可能性が意識されるなか、「海外勢は依然としてドル・円に対して強気のスタンス」(大手信託銀行)という。ドル・円の下値メドは2月の高値83円98銭。一方、レンジの上限は10年9月15日の政府・日銀による為替介入実施後の高値(9月16日の高値)である85円93銭をみている。(坂本浩明)

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提供:モーニングスター社