2011年4月2日土曜日

来週4月4日~4月8日のドル円予想


来週の東京外国為替市場見通し=ドル・円の上値は限定的か、「FRB議長講演で米金利上昇にブレーキ」の声

4月1日(金)18時33分配信 モーニングスター
予想レンジ:1ドル=82円32銭-84円51銭

4日からの週、ドル・円の上値は限定的か。足元では米当局者の金融政策をめぐるタカ派的な発言がドル買いにつながっており、来週も要人発言に左右される可能性がある。1日のダドリー・ニューヨーク連銀総裁に続き、来週4日にはバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講演する。いずれもハト派とみられているFOMC(米連邦公開市場委員会)の中心メンバーであり、「バーナンキ議長は米金利上昇にブレーキをかけるとみている」(大手信託銀行)との指摘が出ていた。

ドル・円は1日の東京時間に一時83円74銭まで上昇し、2月16日以来の高値を付けた。上値メドとして意識されていた東日本大震災発生直後の高値83円30銭を上回ったが、「上昇ピッチが急すぎる」(同)としていったん調整するとみる向きがある。ドル・円の下値メドは75日移動平均線が位置する82円32銭を想定している。

もっとも、1日の3月米雇用統計が市場予想より強い結果となれば、「来週はドル買い・円売りが加速するシナリオが想定される」(欧州系証券)との声が聞かれた。また、クロス円が一段高となれば、ドル・円が下支えされるだろう。「雇用統計が市場予想より大幅に悪い内容とならない限り、投資家のリスク選好は続くとみられ、円が売られやすい」(同)という。ドル・円は10年12月の高値84円51銭をレンジの上限とみている。

6-7日には日銀の金融政策決定会合が開かれるが、「東日本大震災の発生を受けて3月14日の会合で資産買い入れ基金の拡充を決定したばかりで、さらなる金融緩和策が打ち出されるかは不透明」(同)との見方があった。震災直後の日銀の追加緩和決定がドル・円の値動きに与えた影響が限定的だったこともあり、今回の会合もドル・円のトレンドを決定するような材料にはならないとみる。

ユーロをめぐっては、7日に開催されるECB(欧州中銀)理事会が最重要。市場予想は0.25%の利上げとなっている。ECBの利上げは「マーケットでほぼ確実視されている」(外為アナリスト)ため、利上げ発表後に利益確定でユーロがいったん売られる可能性がある。しかし、「ユーロは、ECBが年末にかけて何回の利上げを実施するかを織り込みにいく段階にある」(前出の欧州系証券)とされるだけに、ECB理事会後の記者会見でトリシェ総裁が追加利上げに向けて強い意志を示せば、ユーロは底堅く推移すると予想される。(坂本浩明)

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提供:モーニングスター社